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by 8823_nazo
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あえて一言

<薬害C型肝炎>原告和解受け入れ拒否 一律救済提示せず


世間では、HCV保因者には何の証拠もなくても全部補償しろって風潮なんで、今更何を書こうがどうしようもないんだろうなと思いながらも書く。

面倒なので下調べなし。間違ってたら指摘して。

1,日本にはHCV保因者が200万人居ると言われている。
2,HCVのウイルスを検出する手法が見つかったのは1989年
3,当時、血漿分画製剤(or原料)は、ほとんどが輸入。
  (日本で生産するノウハウなし。原料もゼロ)
4,フィブリノーゲンを投与するのは、出血によりフィブリノーゲンを消耗したり、内因性の低フィブリノーゲン状態の時。
5,HCVが発見されるまでも「非A非B型肝炎ウイルス」と仮に呼ばれ、
  研究されていたのは事実。
  (非A非B非C型肝炎ウイルスもあるらしい。)

元々、保因者だった人が、この事件で陽性が判明しても補償?
汚染の可能性に気付かず(仮に気付いていても)製剤を投与せずに失血死を放置できるか?
(一方で、不適切な投与がなかったとは言えないが、政府の責任と言うより医師の判断ミスだろう)
フィブリノゲン製剤を超法規的に国内生産するとして、原料どうするんだ?プラントは?
政府とか、医者の責任って問題じゃないよ。
被害者自身も被害者の家族も、そうでない日本人全員の「献血意識」の無さが問題になってこないか?
(今でも、輸血用血液でさえ、不足ぎみらしい)

失血量によるが、輸血を選択した場合、輸血用血液はHCV陰性であったかどうか。(現在の遺伝子レベルの検査NATよりも感度の低い検査で、陰性であっても、感染が成立する事がある)
これも、補償するのか?

もしも、この事例が「すべて政府が保証」となった場合、今後非A非B非C型肝炎など、はっきり分からない感染症もすべて政府が保証するのか?

記憶では、日本に特有の感染症であるHTLV-I感染症については、なんら補償されていない。
声の小さなHTLV-I感染者は置き去りでHCVだけに補償して、法の平等とか、命の平等とか言ってるのは、偽善じゃない?


キツイ話題だが、「何でもかんでも補償しろ!」ってのには賛同できない。
個人的には、高裁の和解案の方が論理性があり、適切だと思う。
by 8823_nazo | 2007-12-18 01:51 | 重箱の隅っこ