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by 8823_nazo
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再び、残り時間

55歳主婦不合格の続報。(北口堂通信)より
向学心を阻む“年齢の壁”を読んで

まぁ、どんなニュースも「偏向」はあるので仕方がない。
どうしてこの記事は視点を「佐藤さん」の側だけに偏るのだろう。
と言いつつオレも偏っているので、読んだ人は、自分の都合の良いように解釈して下さい。

「国立大学には長い年月と多額の費用をかけて社会に貢献できる医師を育てる使命がある。しかしあなたの場合、卒業時の年齢を考えたとき社会に貢献できるかという点で問題がある」
彼女にとって残念ながら、これは最大の障壁。

さらに、現在、国立大学とはいえ、「経営のスリム化」とか「大学経営の非聖域化」とか、って騒がれている時代。
先日も、大学教授の給与削減の話題が記事になっていた。
対費用効果が高いと思う10代20代の方を選択するというのが、間違いと言い切れるんだろうか。
散々、税金の使い方に文句を言っている一方で、個人の心情で意見を変えてどうするんだ?

「父がよりよい医療を受けられるため自分で情報を集めるべきだったのに、医者任せにしてしまったと後悔した。一人の人間が最期に『いい一生だった』と思える高齢者医療に携わりたいと考えた」。たまたま新聞で、六十二歳の女性が医師国家試験に合格したことを知り、決心は揺るぎないものになった。
「金が儲かりそうだったから」「社会的地位が向上するから」って動機は、褒められたものじゃないが、そういう考えの者であっても、職業倫理を教育するのが学校だし、そういう考えの者であっても、インタビューされれば、「佐藤さん」と似たような回答はするよ。
もちろん、普通の受験生は、家族や知り合いの病気や怪我が治せる事を願っていたり、色んな問題を解決したくて受験するので、この人の発言が特別立派って訳じゃない。

前の投稿にも書いたが、過去にも高年齢の合格者の事例が多数ある。
また、医療関係の新聞だったりすると、毎年、「最高齢合格者は、××大学の●●歳だった」って書いてあったりする。
ただ、その事例をして、今回の「不合格者扱いは、間違いである」と指摘する事は間違い。
先ほど書いたように、対費用効率の向上を指導されれば、20年かそこらでリタイアする人を入学させるより30年は使える人を入学させざるを得ないのは、明らか。
(現在指摘されている「医師の更新免許制」を導入されると、生物学的寿命より更新回数に重点が移り変わって、リピーターと言われる「不良医師」の排除の意味も含めて、新たな学校評価になるだろうとは思うけど、それでも年齢が高くなれば、それだけ学校も受け入れにくくなる。)

例として、日本将棋連盟ではプロ棋士になるのに年齢制限が設けられている。
なぜ、30歳でプロに挑んじゃダメなんだ?
医療の世界は、将棋より甘い世界か?
(将棋を遊びだとかと思うつもりはない。もう一度、高齢であるという事の意味を理解してもらうために、引き合いに出しただけだ。)

佐藤さんは慶応大学工学部(現理工学部)卒の学歴をもち、もともと理数系は強い。合格圏に届く可能性があり、(中略) 「時間を費やし、入れ込んで勉強しただけに、年齢が理由で不合格にされるのはやり切れない。『総合的な判断』で年齢が考慮されるなら、最初から入試要項に明記しておいてほしかった。何のために三年も頑張ってきたのか…」
多分、私がwebで巡回した限り、この頑張りを「ムダだ!」とか否定的に受け止めている人は居なかったはずなんだが、わざわざ同情をひくために、書いたの?
記事として余り価値がないな。

河合塾の担当者は「他学部に比べても医学部は社会人の受験者が多い」と医学部人気の実態を説明しながら「法律家なら、十分実力を養える専門学校が多数あるが、医者は医学部を出なければなれない。医学部入試は年齢制限を設けないのが筋だ」と強調する。

意味分からない。
医師国家試験受験資格を得るための手段が少ないから、年齢制限を設けないのが筋って。
なら、大学受験の資格を得るために国で認められた高校を卒業することも撤廃しないとダメだろ。
中卒でも、十分学力の有る人も居るだろうよ。
わざわざ、大検受けさせなくても良いじゃないか。
学力が足りないなら、自動的に不合格なんだし。
大検合格者じゃなきゃダメな大学受験資格ってば、親の事情で海外生活が長くて成人して日本に帰ってきた子供も受験させちゃダメ?って事にならないか?
優秀な人かも知れないぜ。
こういう事例を包括して「年齢制限」云々を言うのなら意味が有るけど、今回の事例に限ってしまったような発言は余り価値を見いだせない。

一方で、都内の外科医(41)は「多額の税金を使う国立大学医学部の場合、育てた医者の将来的な社会的貢献度を尺度にするのは間違っていない。この女性が一人前の医者になるのは六十歳代半ばで、体力的に難しい。研究医ならまだしも、女性が希望する臨床医は難しいだろう」との見方を示す。
実際、勤務医となるなら、自分の都合で夜勤や休日出勤をパスするなんてのは難しいだろう。
他の20代30代の人と同じルーチンじゃちょっと辛かないかい?
いきなり開業医(すごいな)なら、屋台や掘っ立て小屋じゃできないし、それなりの機器資材医薬品を用意しないといけないから、資金的にとても大変。
実際に開業する人は、借金なり何なりで資金確保をして、ローン返済と「客集め」に苦労するとか。
NPOを設立して、資金調達って手段もあるが、まともな運営って難しいらしいぞ。
もちろん、資格をとってそこでオシマイって選択もあるんだが、それじゃぁタダの資格マニアと違いがない。資格マニアなの?

バーチャル政党『老人党』の創設者で精神科医のなだいなだ氏は「成績が優秀なだけで医者になってしまう若者より、高い意識を持った佐藤さんの方が患者が望む医者といえる。

尾木直樹氏は「自分の教え子にも高齢者がいるが、講義を聴く姿も一生懸命で、周りの若い学生は『パワーをもらっている』と感謝している。自分より年上で、熱心な学生がいれば、教授も真剣勝負になり授業内容がよくなる」

結果として、「優秀なだけの医者より、志の高い佐藤さんの方が良い。」というのは、一般論として正しいが、だから佐藤さんの件は学校が間違ってると言えるのか?
まじめに授業を受けていたら、良い医者になれるのか?
学生時代、真剣に授業を受けていた奴が居て、ノートなんて授業を受けなくても良いぐらいにまとまっていたが、毎年留年寸前の成績だった。
授業態度が良いから、医師としても良いって言い切れるのか?

一般論をひとつの事例に当てはめても正しいと言えないし、逆に、一般論を一つの事例に当てはめる事が正しいなら、
「歳を食った人より、若い方が社会貢献できる時間は長いから、若い方を合格させた方が良い」
という一般論で、十分じゃないの?

「佐藤さんが医者として二十年程度しか活躍できないにしても、実際の介護経験や向学心など学生に与える効果は計り知れない。大学に一講座を設ける以上の影響力が期待できる」
計り知れないを計算入れちゃったら、無茶苦茶になるよ。
安部英のHIV事件だって、医薬品の安全性(製造・輸入・原料確保)だとか、大規模薬害への対応だとかで凄い進展を見せたもんだが、「安部英氏の行為は、医薬品の安全性に対して計り知れない貢献をした。」とは、誰も言わないと思う。

なんだか、この記事読んでたら、歳喰ったらトンデモになっちゃう好例のような記事だな・・・・・。

『年配世代に学習ニーズ』

 佐藤さんもこう訴える。「人口の二割近くが高齢者という今の時代、高齢になってから学習したいというニーズがある。大学はそんな人たちにチャンスを与えてほしい」

えーと。
この一言で、この記事のスタンスが分からなくなりました。
学校は、カルチャーセンターか?

自分の問題をすべての「高齢受験者」に当てはめてしまっても普遍性の有る問題なのか?
金さえ払えば入学させてくれる学校は腐るほどあるし、
それでも定員割れを起こしている学校もある。(こんな学校に学ぶ価値があるかとか存在意義があるかとかいうのは別の問題)
テレビ大学(?)というのもあるし、別段、すべての高齢受験者を否定している訳じゃないのに、なぜ、そこまで広げてコメントする必然性があるんだろう。

うがった見方をすると、東京新聞は、【わざと】「佐藤さんをカルチャーセンターと勘違いした人」と思わせるまとめ方にしたのかも知れないとさえ思える。
もしも、東京新聞がこのまとめを高齢受験者に門戸を閉ざしている「事件」として本気で書いているのなら、東京新聞の人は、とてもダメな人たちです。



■以下、落書き。
まぁ。カルチャーセンターと違いのない学校もあるかもしれないな。
実際、分数計算のできない大学生とかって話題になってたしな。
大阪大学だっけ?留年者続出で、「税金で授業を受けてるのに、留年とは何事だ!」って記事があった。
別段、医師免許がないと買えない書籍っていうのもないと思うし。
学会誌は、買えないかも知れないけど。
それに、今回は最もコストがかかる医学部で、かつ公立学校でのことであって、私立学校だったり、低コストの学部なら別にたいした問題にはならない。
私立学校であれば、話題性という観点もあるだろうし、金を払うなら別段問題がある訳でもなかろうし。
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by 8823_nazo | 2005-07-11 23:13 | 重箱の隅っこ