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by 8823_nazo
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残念!既出です!

「不老不死の実現近い」著名コンピューター科学者が予想
えー?
なんか、病的健康オタ(言葉が矛盾するけど、「このサプリをのめばバツチリ!」なんて言ってるようなヤツはよく居る。)が、ルーディ・ラッカー(数学者/とってもハジけてるSF作家)のネタをパクったような話だな。
(MIT卒業生に向かって言う言葉じゃないな。)

少し前に、日本が誇る世界の大哲学者梅原猛が脳死問題で、「心臓が止まって初めて人の死だよぉ」と半泣きで怒ってた事があった。
まー、そうなると、心臓移植を受けた人や人工心臓に置換しちゃった人は、「生きているのに死んでる」ことになる。
500年前なら、移植や人工心臓なんて考えもつかないから、「心臓死=人の死」で良かったんだけど、新技術ひとつで余儀なく「定義」の変更を強いられることはよくある。
著作権なんてのは身近な話題か。

もうひとつは、「死」の定義だろうね。
会社をクビになったりすると、社会的『死』を迎えた事になるかな?
もちろん、再就職しちまえば、社会的「誕生」。
生物学的に「死」を迎えても、その遺志を継いでくれる人々が居たなら、ある種「生きてる」のかも。
そういう意味では、キリストさんなんか、2000年生きてる。(だいぶ、変質しちゃったかも知れないけど)

SFネタでは、生や死についての再定義に言及した本が多数ある。
大昔だと、魔法で蘇りました。で、あまり再定義には触れずに、経験の連続の中で死と再生がイベントとして折り込まれるだけ。
だから「死んだ経験のある同一人物」でしかない。
「Pet Sematary」とか、「バタリアン」とかのゾンビでも、同一人物ではある。
故・手塚治虫氏のマンガに、脳ミソだけをロボットに入れちゃうって話がいくつかあるけど、そのひとつに、自分の体に人工頭脳を入れられちゃった人の話があった気がする。自分の体を取り返しに、ロボットの体のまま探し歩く(タイトル忘れた)。
ここからちょっとややこしい。
脳ミソを持ったロボットと、人工頭脳を持った肉体。
肉体を得た人工頭脳は、肉体を乗っ取ったと自覚するだろう。
では、人工頭脳に脳ミソと同じ記録を詰めて、ものの考え方が同じにすると、人工頭脳は、肉体を乗っ取られた脳ミソを持つ人を見て、自分は人工頭脳だと自覚するだろうか?
まだ、オリジナルの脳ミソがあるから、客観的には「違う」と言えるかも知れない。
死ぬ直前に、コンピュータに脳ミソをコピーする。
新しい「ヒト」にコンピュータのデータを落とす。

この状態になって、第三者は同一人物と見なせるか?
この状態になっても、当事者は、同一人物と主張できるか?

だーんと、シーンを変えて、社会に戻そう。
会社で社長が入れ替わったところで、「会社」という法人の同一性は維持されている。
しかし、頭脳の体系は変化している。
仮に業態(見た目)が劇的に変化しても、同一性は維持されている。

アメリカのクリオ社だっけ?
もう助かる見込みのない人を、凍害防止剤を血液の変わりに入れて液体窒素の中に漬け込んで、蘇らせて、治療もできる技術が確立した時に、解凍しちゃうってサービスがある。
はてさて、この人達は生きているのか、死んでいるのか?

結局、「死」と「自己の同一性」の定義をどうするの?って話になっちゃってるんで、別にカーツワイルさんが新機軸を打ち出した訳じゃぁない。
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by 8823_nazo | 2005-02-20 11:13 | 重箱の隅っこ