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by 8823_nazo
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サリドマイド 出直しで、がむばる。

サリドマイド、販売再開も 厚労省部会が審査へ
一瞬、去年とかの記事かと思っちゃった。
ずっと前から言われたもんね。

医薬品なんてのは、すべからく「害」がある。
漢方薬にだって、害もある。

例えば、合成された医薬品としては最も寿命の長い「アスピリン」はアラキドン酸カスケードっていう情報伝達物質を作るラインをガッチリ阻止して、熱をさましたりするんだけど、その一方で血が止まりにくくなる作用まで含んでる。
逆にその副作用を利用して、血の塊ができやすい人に使われている。
最近じゃ、「ドリエル」なんてチョーヒット商品は、実際には、風邪薬にある「眠くなる」って副作用をぐわっ!と全面に押し出した医薬品。

というように、見方を変えれば「害」が「益」に変わる事もある。

話を本題に戻してサリドマイド。
当時の医薬品ってのは、当然の事ながら、安全性とかが今よりも配慮されていない。
特に、妊産婦・胎児については皆無に近い。
(誤解を解くために言えば、当時としては、精一杯の安全性を考えて開発している、と思う。 現在でも「赤ちゃんの安全性は確認できてないから、妊娠してる可能性のある人へは思いっきり充分に考えてね」か「死んだ人がいてるから、使わないでね」と書く程度しかない。 まぁ。大人なら元気な人に試すってステージが開発段階にあるけど、「元気な赤ちゃんに試す」ってのは、難しいからね。「頭ふらふらしますかぁ?」って聞いても返事してくれないし、なかなか試せないんだろうね)

ネットで調べれば大量に発掘できるが、当時でも、現在でも赤ちゃんの事さえ考えなければ、スグレモノと言えばスグレモノ。
でも被害を受けられた方にとっては、名前を聞くだけでもおぞましい「物質」でしかない事は、心にとどめておかなければならない。
一方、多発性骨髄腫に対する有効性は良く知られている。
「血管新生阻害」作用が、サリドマイド禍では、胎児には手足の成長に害をなしたのだけど、多発性骨髄腫には、ガンとなった細胞に栄養を運ぶ為に作り出される血管を作れなくして、兵糧攻めにしてやる訳だ。
なんか、かっこいい。

ところが、現行だと「自己負担」だ。
当然、サリドマイドをポンと飲めば治るなんて事はないから、病院との二人三脚という出費はもっと大変。
また、「個人輸入」でパチモンを食らわされる可能性だってありうる。

承認申請ができたってのは、良かったよね。
輸入で行くのかな?製造なんかな?
まぁ、この先がまた大変なんだけど。

できれば、ターゲットに集中しやすいようにデザインし直せればいいのになぁ。
ミエローマ細胞に特異的な表面抗原に合致した免疫グロブリンとくっつけちゃって、サリドマイドがグロブリンから離れたら、ガッツリ補体活性が上昇しちゃうとか・・・・。
レトロ電車はかっちょいいけど、レトロdrugはなんかかっちょ悪い。

また、妄想してしまった。

本日のまとめ
・「自然素材だから、安全!」なんて言ってるのは無知。危険なものも多数ある。
・薬は、常に、害益両面ある。 簡単に薬に頼るな。
・サリドマイド禍の人には不愉快なものが復活した事を踏まえつつ、ミエローマの人には一歩前進の朗報
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by 8823_nazo | 2005-01-15 14:21 | 重箱の隅っこ